これからフリーランスや個人事業主として独立しようと考えている人の中には、個人用の電話と仕事用の電話番号を使い分けるべきか悩んでいる人もいるのではないでしょうか。プライベートの電話を仕事用にしてしまうと、24時間365日、電話がかかってきてしまう可能性があり、プライベートと仕事の時間を区別しにくくなってしまいます。
フリーランスや個人事業主は、個人用とは別に仕事用の電話を持つべきなのか、また、持つ場合はどうしたらスマホを2台持ちせずに仕事とプライベートの電話を使い分けることができるか、についてご説明します。
フリーランスの電話対応に関するよくある悩み
フリーランスの電話対応では、様々な悩みがあります。よく挙げられるお悩みをみていきましょう。
不特定多数に個人の電話番号を知られてしまう
個人用と仕事用の電話を一緒にしてしまうと、多くの人にプライベートの電話番号を知られてしまうことにつながります。仕事用の電話番号は個人用のものと比べて、インターネット上で収集されて情報を売買されたりする可能性が多いため、個人情報を守るという点からもリスクがあるといえます。
休日の電話対応
名刺やホームページなどに個人の電話番号を掲載してしまうと、自分が業務時間外であっても、お客様から電話がかかってくる可能性はあります。プライベートの時間でも、仕事の電話に出ないわけにはいきませんから、プライベートの時間を確保することが難しくなってしまうでしょう。
業務中の電話対応
一人で仕事をしている場合、業務中や作業中に電話がかかってくると、作業を中断して電話に出なければいけなくなるため、業務効率が落ちてしまいます。不要な営業電話で集中を途切れさせられて一層気分が悪くなるといったこともザラにあります。
携帯電話の番号だけでは信用を得られにくい
仕事用の電話番号として、名刺に掲載する電話番号としては問題ありませんが、お店や会社の連絡先として090などで始まる携帯電話番号を使用していると、お客様や取引先からの信用が得られないという場合があります。
経費精算が面倒
個人用と仕事用の電話を一緒にしてしまうと、仕事でかけた電話だけを特定して経費精算する必要があるため面倒です。
フリーランスが仕事用の電話をもつメリット
では、フリーランスで仕事をする場合に、仕事用の電話を別に持つことでどのようなメリットがあるのでしょうか?
個人用の電話番号を知られずに済む
個人用と仕事用で電話を分けていない場合は、名刺やホームページなどにプライベートの番号を記載する必要がなくなるため、個人情報を守ることができます。
公私を分けやすくなる
個人用と仕事用の電話を分けることで、業務時間外にかかってきた電話は留守番電話対応などによって、緊急なものに限って対応するといったことができるため、公私の区別をつけやすくなります。
フリーランスや個人事業主として独立すると、公私の区別が曖昧になって無理をしすぎてしまい、健康面で不調に陥るということが多々ありますので、公私の区別をつけることは精神的にも肉体的にも体調管理につながります。
経費精算が楽になる
仕事用の電話をもつことで、経費精算時にプライベートと仕事の仕分けをする必要がなくなるため、経費精算は格段に楽になります。
仕事用の電話番号を入手する方法
個人用とは別に仕事用の電話を持ちたい場合には、どのような方法があるでしょうか。仕事用の電話番号を入手する方法についてまとめておきます。
固定電話を設置する
仕事用の電話として固定電話を設置するという方法があります。
この方法は、事務所や店舗でずっと仕事をする人の場合には向いていますが、外出する機会がある仕事をしている人にとっては不便です。
固定電話から携帯電話に転送するという方法もありますが、余計な費用がかかったり、緊急性や重要性が高い電話に対応できない可能性もあるため、固定電話はあまりおすすめできません。
スマホ2台持ち
個人用と仕事用の電話を分けることのメリットを享受でき、外出先でも対応することができます。
しかし、2台のスマートフォンを常に持ち歩くことになるので、少し面倒と感じる人もいるでしょう。荷物になりますし、端末購入費用や基本料金もかかってしまいます。
また、お店や会社の連絡先として使用する場合、「090」などで始まる携帯電話番号を使用していると、お客様や取引先からの信用が得られないという問題が残ってしまいます。
IP電話サービスを利用する
IP電話サービスを利用することで、現在、個人で使っているスマートフォンに、仕事用の電話番号を追加して使うことができます。
IP電話といえば「050」から始まる電話番号が一般的ですが、なかには、固定電話番号を使って発着信できるIP電話サービスもありますので、フリーランスや個人事業主が2つの電話番号を利用するスタイルとしてはこの方法が最もオススメです。
「じむでん」というIP電話サービスでは、スマホにIP電話アプリを入れて、簡単な設定を行うことで「03などの電話番号」を利用することができます。会社の代表電話番号への着信を、外出先にいながら自分のスマホで着信できるだけでなく、代表電話番号で発信することもできます。
また、このサービスでは、一つの電話番号を合計3台で使用することができます。固定電話への着信をスマホへ転送する必要もないので、小規模事業者であればこちらのサービスで十分ニーズを満たせるでしょう。東京03、大阪06、京都075、横浜045、広島082の市外局番のエリアが対象。対象の市外局番エリアに拠点がある方は検討してみると良いでしょう。
おわりに|1台のスマホで個人用と仕事用の2つの電話番号を利用する方法
フリーランスや個人事業主が個人用と仕事用の電話番号を分けて持つことで様々なメリットがあることがあること。そして、IP電話サービスを利用することで、余計なコストを最小限に抑えながら、1台のスマートフォンで個人用と仕事用の2つの電話番号を利用できることが分かって頂けたのではないでしょうか?
また、仕事用の電話番号は、「050」で始まる電話番号よりも、「03」などで始まる固定電話番号を使う方が社会的な信用力が高くなるため、固定電話番号を利用できるIP電話サービス会社と契約することがお勧めです。